【音楽】スージー鈴木さん「大衆音楽が成熟」80年代を分析

1:2019/10/31(木) 19:23:07.71ID:cu+jmAZ59 音楽評論家のスージー鈴木さんが、1980年代日本のポップ・ミュージックの魅力を解説する「80年代音楽解体新書」を出版した。アーティスト論、時代論に傾かず、音楽をコードやメロディーの構造の面から分析した。音楽評論の革命とも評される「スージー流」全開の一冊となっている。

   ◇   ◇   ◇

−どのあたりが「革命的」なのでしょう

スージーさん 日本の音楽評論は文学的な筆致が主流でした。「ジミ・ヘンドリックスの情熱的なギターソロは、黒人のブルースと白人のロックンロールの合間に屹立(きつりつ)する情念の発露だ」みたいな。歌詞や歌い手のバイオグラフィーからメッセージ性を読み解き、時代性、社会性を導く、といったスタイルです。でも歌詞や歌い手個人の属性は、音楽の一部分でしかない。私はもっと理系的、数学的に構造を分析し、音楽の魅力や豊かさを伝えたいと考えています。

−80年代音楽をテーマに選んだのは?

スージーさん 私自身が青春ど真ん中の時代に体験した音楽を、同世代の方々に伝えたいというのがひとつ。さらに日本の大衆音楽が成熟して、豊かな音楽性が花開いたのが、80年代だったからです。

−成熟した、と言うと?

スージーさん 70年代後半に登場した、荒井(松任谷)由実、桑田佳祐、山下達郎らが、独特のコード、メロディー、リズムの感覚を持ち込み、日本の音楽シーンを変えていった。その功績については稿を譲りますが、彼らの作った音楽によって、洋楽の模倣ではない形で一気に成熟に向かったのが80年代でした。

−どんな特徴があるのですか

スージーさん 例えば「メジャー・セブンス(Maj7)」は、とても80年代的なコードだと思います。その響きを一言で言えば「都会的」「おしゃれ」「洗練」「詩的」。当時の言葉なら「メロウ」ということになりましょうか。山下達郎が多用したコードで、シュガー・ベイブ時代の「DOWN TOWN」のイントロ、「RIDE ON TIME」の歌い出しなどなど、山下達郎の曲は、あれもこれもMaj7です。

−いわゆる「シティ・ポップ」。経済的に豊かで、未来への希望があった80年代の気分を反映したコードですね

スージーさん 音楽は社会や時代と無縁ではないし、私自身、時代の郷愁を込めて文章を書くことも好きです。しかし、私の興味は、なぜMaj7が都会的でおしゃれに聞こえるのか、さらには、どんなコードが、どんな感情を喚起するのか、といったあたりにあります。80年代前半、バブル前夜のキラキラした気分がMaj7を生んだ、といった、時代と音楽を直線で結ぶような議論は、いささか乱暴だと思います。

−乱暴と言うと?

スージーさん 80年代日本の音楽界では、レコーディング技術、機材が発達し、経済的な豊かさが音楽制作への大きな投資を可能にしました。生演奏が主流だった当時、スタジオミュージシャンの演奏が最高水準に達してもいた。さまざまな要因が、音楽的成熟を促していたわけです。そんなもろもろの要因を捨象して、社会の背景から音楽を語る評論が乱暴だと感じているわけです。

−90年代との違いは?

スージーさん コンピューターを使ったデジタルな音が主流になり、生演奏のふくよかさが失われました。音楽は聴くものから、歌うものに変わっていき、メロディーもAメロ、Bメロだけだったのが、Eメロまで増えたり、転調を多用したり抑揚の幅も広くなった。カラオケで歌って気持ちいい音楽ですね。80年代の都会的でおしゃれな音楽は、湘南のドライブや、六本木のカフェバーで、若者がデートのBGMとして聴くのに適していた。つまり、消費シーンが音楽性を決定するのです。歌と社会、経済の動向は無関係ではないが直結もしていません。バブル崩壊が小室哲哉のサウンドを生んだわけではないのです。

−時代や社会ではなく、コードやメロディーで音楽を語ろう、と

スージーさん 非常に分かりにくい話をしている自覚はあります。なので、発表資料作成ソフトを駆使し、音楽理論を図示することで分かりやすさを心がけました。また、中村あゆみの「翼の折れたエンジェル」の奇跡的フレーズを「後ろ髪コード進行」、H2O「想い出がいっぱい」のセンチメンタリズムを演出するメロディーを「胸キュン♪ミファミレド」などと名付けた。コードは分からなくても名前をつけることで、そういう構造を持っている、ということだけ分かってもらえれば、と。

10/31(木) 7:00配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191031-10300311-nksports-ent
https://i.imgur.com/XvwKqMw.jpg

220:2019/11/03(日) 06:15:55.54ID:DjBfQJW60

音楽も映画も明らかにネタ切れなんだよな

217:2019/11/03(日) 06:08:34.33ID:cB/G6A4R0

聖子カバー
街角のカフェテラス
https://www.youtube.com/watch?v=GndETfxmJo0
つぐない
https://www.youtube.com/watch?v=GOr6k7WoYnQ

74 2019/10/31(木) 21:11:41.65ID:gPKicG1n0

80年代は、洋楽もいい物が揃っていたなあ

あの頃は色々と夢や希望があって楽しい時代だった

爺くせえ話だが

79 2019/10/31(木) 21:25:16.60ID:vNaxqRzPO

>>74
シンディ・ローパー
ベリンダ・カーライル
ティファニー

この辺好きだったろ?正直に言いなさい

87 2019/10/31(木) 22:51:27.14ID:gPKicG1n0

>>79
シンディーローパはTime after time だけ好きだった

>>ベリンダ・カーライル
 ティファニー

知らない

150:2019/11/01(金) 16:10:18.34ID:DG+TF2q60

>>87
ヴァケーションで有名なガールズバンドThe Go-Go’sは?

1 2019/10/31(木) 19:23:07.71ID:cu+jmAZ59

音楽評論家のスージー鈴木さんが、1980年代日本のポップ・ミュージックの魅力を解説する「80年代音楽解体新書」を出版した。アーティスト論、時代論に傾かず、音楽をコードやメロディーの構造の面から分析した。音楽評論の革命とも評される「スージー流」全開の一冊となっている。

   ◇   ◇   ◇

−どのあたりが「革命的」なのでしょう

スージーさん 日本の音楽評論は文学的な筆致が主流でした。「ジミ・ヘンドリックスの情熱的なギターソロは、黒人のブルースと白人のロックンロールの合間に屹立(きつりつ)する情念の発露だ」みたいな。歌詞や歌い手のバイオグラフィーからメッセージ性を読み解き、時代性、社会性を導く、といったスタイルです。でも歌詞や歌い手個人の属性は、音楽の一部分でしかない。私はもっと理系的、数学的に構造を分析し、音楽の魅力や豊かさを伝えたいと考えています。

−80年代音楽をテーマに選んだのは?

スージーさん 私自身が青春ど真ん中の時代に体験した音楽を、同世代の方々に伝えたいというのがひとつ。さらに日本の大衆音楽が成熟して、豊かな音楽性が花開いたのが、80年代だったからです。

−成熟した、と言うと?

スージーさん 70年代後半に登場した、荒井(松任谷)由実、桑田佳祐、山下達郎らが、独特のコード、メロディー、リズムの感覚を持ち込み、日本の音楽シーンを変えていった。その功績については稿を譲りますが、彼らの作った音楽によって、洋楽の模倣ではない形で一気に成熟に向かったのが80年代でした。

−どんな特徴があるのですか

スージーさん 例えば「メジャー・セブンス(Maj7)」は、とても80年代的なコードだと思います。その響きを一言で言えば「都会的」「おしゃれ」「洗練」「詩的」。当時の言葉なら「メロウ」ということになりましょうか。山下達郎が多用したコードで、シュガー・ベイブ時代の「DOWN TOWN」のイントロ、「RIDE ON TIME」の歌い出しなどなど、山下達郎の曲は、あれもこれもMaj7です。

−いわゆる「シティ・ポップ」。経済的に豊かで、未来への希望があった80年代の気分を反映したコードですね

スージーさん 音楽は社会や時代と無縁ではないし、私自身、時代の郷愁を込めて文章を書くことも好きです。しかし、私の興味は、なぜMaj7が都会的でおしゃれに聞こえるのか、さらには、どんなコードが、どんな感情を喚起するのか、といったあたりにあります。80年代前半、バブル前夜のキラキラした気分がMaj7を生んだ、といった、時代と音楽を直線で結ぶような議論は、いささか乱暴だと思います。

−乱暴と言うと?

スージーさん 80年代日本の音楽界では、レコーディング技術、機材が発達し、経済的な豊かさが音楽制作への大きな投資を可能にしました。生演奏が主流だった当時、スタジオミュージシャンの演奏が最高水準に達してもいた。さまざまな要因が、音楽的成熟を促していたわけです。そんなもろもろの要因を捨象して、社会の背景から音楽を語る評論が乱暴だと感じているわけです。

−90年代との違いは?

スージーさん コンピューターを使ったデジタルな音が主流になり、生演奏のふくよかさが失われました。音楽は聴くものから、歌うものに変わっていき、メロディーもAメロ、Bメロだけだったのが、Eメロまで増えたり、転調を多用したり抑揚の幅も広くなった。カラオケで歌って気持ちいい音楽ですね。80年代の都会的でおしゃれな音楽は、湘南のドライブや、六本木のカフェバーで、若者がデートのBGMとして聴くのに適していた。つまり、消費シーンが音楽性を決定するのです。歌と社会、経済の動向は無関係ではないが直結もしていません。バブル崩壊が小室哲哉のサウンドを生んだわけではないのです。

−時代や社会ではなく、コードやメロディーで音楽を語ろう、と

スージーさん 非常に分かりにくい話をしている自覚はあります。なので、発表資料作成ソフトを駆使し、音楽理論を図示することで分かりやすさを心がけました。また、中村あゆみの「翼の折れたエンジェル」の奇跡的フレーズを「後ろ髪コード進行」、H2O「想い出がいっぱい」のセンチメンタリズムを演出するメロディーを「胸キュン♪ミファミレド」などと名付けた。コードは分からなくても名前をつけることで、そういう構造を持っている、ということだけ分かってもらえれば、と。

10/31(木) 7:00配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191031-10300311-nksports-ent

97:2019/11/01(金) 00:53:41.18ID:HXM9Ezat0

>>1

 > 当時、スタジオミュージシャンの演奏が最高水準に達し

 > いわゆる「シティ・ポップ」、経済的に豊かで
 > 未来への希望があった80年代の気分を反映した

Anri – Good Bye Boogie Dance(feat. マクロスMACROSS 82-99)
 https://youtu.be/O0UEJ3laAm0?t=15

.

17 2019/10/31(木) 19:58:31.15ID:mJwZWnop0

スージーさんは、売れた曲=素晴らしいだから、
ねらーによくいるマイナーな楽曲を持ち出してあれこれ語るような人とは合わない。

24 2019/10/31(木) 20:06:54.58ID:thQAPU190

>>17
真逆じゃね?

カセミューでは村下孝蔵とかよく出てくるぜ?

48 2019/10/31(木) 20:30:50.03ID:8AhEWF/90

>>24
村下考蔵て超メジャーじゃ?

52:2019/10/31(木) 20:39:35.76ID:thQAPU190

>>48
’90以降に耳にすること少なくない? ワイ齢46やけどあんまし知らなんだ
EPOは知ってる(音楽のような風、をカラオケでよぅ唄うw)
あとブレッド&バターのセンチメンタル・フレンドが十八番

138:2019/11/01(金) 12:02:59.07ID:JA9521lm0

シンセの台頭とMTVの登場が音楽を大きく変えたと思う。
個人的にはどちらも音楽をダメにしたと思ってるが。

80:2019/10/31(木) 21:28:18.13ID:bz1U6DRI0

オレ的には80年代は洋楽の時代だなぁ。皆カセットに入れて聴いていたもの。一時懐メロにはまっていたがここ数年また洋楽に戻った。

44:2019/10/31(木) 20:24:00.30ID:7M0pI3Uc0

さすがスージー

180 2019/11/02(土) 02:31:59.86ID:CLnTG9fn0

rock’n rouge
https://www.youtube.com/watch?v=k4hFc-gP8ts
青い珊瑚礁
https://www.youtube.com/watch?v=xjiQTmQQQxM

216:2019/11/03(日) 05:52:35.39ID:cB/G6A4R0

>>180
rock’n rouge
https://www.youtube.com/watch?v=NVtLf7UW174

22 2019/10/31(木) 20:03:21.40ID:DaCVHrAC0

この人野球好きなんだよな

109:2019/11/01(金) 02:17:32.49ID:qDMw0enG0

>>22
今年、BS TwellVの副音声に出演してたけど、
あまり野球に詳しくなくてビックリした
本を出版したり、週ベにコラムを持っている人とは
思えないくらいの知識量だった……

興味が限定されるタイプなのかな

108:2019/11/01(金) 01:42:20.29ID:/6LFjlUi0

キューティーしか知らんわ
誰だよスージーって

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