1:2019/10/23(水) 23:12:04.53ID:w6AsNU989 神戸市内の市立小中校で今年度、組み体操の練習中に66件の事故が起こり、うち6人は骨折したと市の教育委員会が発表した。久元喜造市長はこの夏、自身のツイッターで組み体操の見合わせを呼びかけていたが、これらの学校はこの要請を無視したことになる。
神戸市に限らず、組み体操の安全性について疑問はこれまでも何度なく呈されながらも、続けている学校は全国にあるようだ。また保護者の中にも「子どもの成長が見られる」「感動する」といった理由で賛同する声もみられる。一方で、ツイッターでは「法律で禁止して欲しい」という声も聞かれる。
市長が中止を呼びかけ、負傷者が出るなど危険は明確だが、なぜ組み体操はなくならないのか。猪野亨弁護士 に聞いた。
●「市長といえども中止を決めることはできない」理由
(編集部)どうして市長が中止を要請したのに、学校側は強行しているのか疑問です。
(猪野弁護士)組み体操の問題は他の種目と異なり、重大な事故につながりかねない危険があることにあります。柔道の必修化のときも同じような批判が起きたのも同様の趣旨でした。「スポーツには怪我がつきもの」というだけでは済まない問題であり、保護者の方々のみならず、こうした危険行為に怖い思いをしている生徒も少なくないと思います。
組み体操による重大事故の問題が顕在化して以来、多くの教育委員会、小中学校では組み体操を取りやめています。常識的な判断だと思いますが、教育委員会、小中学校が止めないと判断した場合、止めさせるのは大変困難なことです。
(編集部)なぜでしょうか。
(猪野弁護士)教育委員会は行政からの中立性が制度として保障されています。教育内容に関わるようなことについて行政が介入することによって不偏不党、政治的中立が求められている教育内容が偏向することを防止するためです。
もっとも現実にそれが実現できているかは別問題ですが、建前としては市長といえども中止を決めることはできません。神戸市長がツイッターなどで表明しているのはそのためです。
●「教育委員会、各小中学校の自主判断によらなければ止められない」
(編集部)以前とは異なり、組体操については「止めるべき」との世論が高まっているように思うのですが……。
(猪野弁護士)民意を背景にしたワンマン市長が恫喝して止めさせることも考えられなくはありません。しかし、そうした止めさせ方自体に問題があり、この組み体操の問題だけが解決できればいいというものではありません。必ず他の分野でも波及し、教育委員会の行政からの独立という制度自体が危うくなります。
結局、教育委員会、各小中学校の自主判断によらなければ止められないことになります。もっとも、それでは生徒もその保護者も置き去りです。教育委員会の独立性はこうした生徒やその保護者の声を無視してもいいという趣旨のものでありません。
これだけ大きな問題になっているにも関わらず、神戸市の教育委員会では「各学校はすでに練習や準備を重ねており、すぐにやめるのは難しい。来年春の対応については、今後検討したい」(NHK2019年9月26日放送)と述べていますが、事故が起きてからでは遅いという認識が欠如しています。
●刑事事件になる可能性は?
(編集部)法的な責任についてはどうでしょうか。
(猪野弁護士)事故が起きる可能性は十分に予見できることから民事賠償責任はもとより、業務上過失致死傷の罪になる可能性や傷害罪になるという見解もあります。私も故意犯となるかはともかく、刑事事件になる可能性は十分にあると考えています。
組み体操、特に人間ピラミッドは何段までを認めるのかという問題もありますが(大阪府では原則禁止、補助をつけて2段など)、5段であっても3メートルの高さから落下することになります。安全配慮という観点から、落下しても怪我をしないような安全装置が必要です。
人間ピラミッドの場合には骨折事故など重大な事故も起きていますが、それは運良く骨折で済んだという意味合いに理解されるべきものです。高所からの転落ですから打ち所が悪ければ死に至ることもありますし、重大な後遺障害を伴う怪我が発生することも十分に予見できるわけです。
10/21(月) 10:37配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191021-00010276-bengocom-soci
1 Egg ★ 2019/10/22 07:05:17
http://itest.5ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1571695517/
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